ブログです

ロシアでバレリーナをしている人の食事記録のブログだったけど気分でいろいろ書くことにします

産みました

予定日ぴったりに出産しました

バレリーナのお産はしんどいと聞いた通り、進みの遅いお産で前駆陣痛に2日ほど苦しめられました

破水してからは5時間だったので初産にしては早いほうだそうですが、あと1センチが開かず分娩室に響く私の「お尻ーーーーー!!!!」の絶叫

 

バレリーナはとにかく締め上げているのでなかなか開かないそうです

なので今後出産を考えている方がいたらぜひ臨月になったら産道を緩めるストレッチなどをしてください

 

予定日二日前の昼と前日夜中に不安になって内診をしてもらいましたがとくに異常はなく、2回目のときは前駆陣痛でかなりしんどかったのですが、自宅のほうがリラックスできてお産も進むと言われ帰宅

それでも眠れないほど痛かったです

そこから1日ひたすら耐えて、陣痛が来るたびに戸棚に頭を打ちつけていました

なんとか夜中になって横になっていましたが、それまでとは違いいきんでしまうほどの痛みがきたので病院に電話をし、台風の中たどり着き内診の結果そのまま入院となり分娩室へ

 

夫が付き添いをしてくれたのですが、分娩室はエアコンが効いていてとても寒く、私はベッドの上で毛布付きでしたが夫は椅子のみで可哀想な状態でした

陣痛がくるたび腰をさすってくれたりお水をくれたりととてもありがたかった(さする位置が微妙で何度かキレて手をはたき落としたことは許してほしい)

 

分娩室で一晩を明かし看護師さんが朝食を持ってきてくれましたがもちろん食べられず、りんごをひとかじりして残りは夫に食べてもらいました

カロリーメイトやウィダーインゼリーなどを持参していましたが、あんな痛みのなかカロリーメイトは食べられない

家にいる時に母が作ってくれたおにぎりやホットドッグなども陣痛の合間に泣きながら食べましたが、母の手作りでなければ食べられなかったと思います

陣痛バッグに入れる軽食はウィダーインゼリーなどのゼリー飲料がいいと思います

 

それからも陣痛がくるたびにどうしてもいきんでしまい、助産師さんにお尻をテニスボールでおさえてもらったりしていました

今回助産師学生さん2人とその教員の方がついていてくださり、助産師さんやお医者さんを含めると6人ほどついてくださっていたので至れり尽くせりで心強かったです

夫のサポートより頼りにしていました

やはり経験の差はすごい

 

なんだかんだで破水してからもしばらく苦しみ、やっと分娩できるというときには陣痛を耐えている時より余裕がありました

いきんでいる合間にお医者さんが「頭がもうでてきてるから触る?」とおっしゃって、まじで?触ってええのん?となりながら恐る恐る触ってみると、本当に柔らかい頭皮が股の間にありました

ひょえええ〜やべえ〜〜〜抱っこするより先に頭触っちゃったぁ〜〜と笑えるくらいには余裕でした

その後もほとんど出てきている状態でまたお触りタイムが発生し、やはりお産は陣痛のほうが辛いんだなと思いました

 

どぅるんと子を産み落とし、お腹の軽さに感動したあとは胎盤を押し出される痛みに泣きました

陣痛みたいに痛かった

ずいぶん立派な胎盤だったそうで見逃したのが心残り

妊娠初期からずっと低置胎盤と言われきて帝王切開かもしれないと思っていたので自然分娩できてよかったです

 

陣痛から出産までずっと付き添ってくれた夫は感動やら痛みを変わってやれないもどかしさやらを語ってくれました

それでも疲労がすごかったらしく病院から自宅まで車で5分ほどなのに車に乗った瞬間に寝落ちしたそうで

夫も頑張ってくれました

 

我が子は本当に可愛くて、毎日見ているのに飽きないです

とんでもない美形を産んでしまったと思いました

夫にいたっては気が狂ったかとすわ思うくらいに溺愛しているのでもうすぐロシアに帰ることが寂しい

しばらくの間父と子を離れ離れにすることが心苦しいです

それでも日本で産んでよかった

 

これから子育てはもちろん、子の書類の手続きやビザのことなどやることは山積みですが頑張っていきたいと思います

早く仕事も復帰したい

まだ股が切れているのでストレッチなどはしていませんが、産後1ヶ月からを目標に少しずつ体も動かしたい

今回の妊娠で42kg→59kgまで太ったのですが、産後すぐに54kg、今は51kgとまだ40kg台には届かない

人生で50kg台になったことがなかったので当時はショックでしたが食べることはやめられず…

完全母乳なのでこれからも減るはずと信じています

 

近況と今後のこと

トウシューズを履かなくなってから4ヶ月ほど経ちました

正月明けのくるみ割り人形が主役として踊った最後の舞台になります

ちょうど妊娠3ヶ月に入った頃で、体調もよかったのでその後のロミジュリも踊ろうとリハもしていたのですが医者と監督にゴリゴリにしばかれて辞退することに…

今考えるととんでもないことをしている

自宅にいる時だけつわりがあるという特殊体質だったので劇場から離れたくなかったんですね

12月30日にくるみを踊り31日は家でずっと料理をしていたのですが作りながらゲロゲロしていたので例年よりも2倍の時間をかけてしまいました

それが職場にいくとまったくつわりがなくなるので家にいるのが苦痛でしょうがなかった

妊娠はなによりも自分が望んだことなのに、分かりきっていたのにしばらく踊れないということが想像以上にストレスでイライラする自分にまた嫌悪感を抱いたりと、ありがちなことは大体経験しました

胎動をまだ感じられない初期の頃、生きているのか不安で泣いたり、彼に(夫というとなんだか気恥ずかしい)あなたにはわからないでしょうねえ!と暴れて八つ当たりして一晩中寝かせないで文句を言い続けたり(今思うとこれが一番重罪)、それなのに毎日レッスンを続けて結局私は我が身が一番かわいいんだとまた自己嫌悪したり…

バレリーナに限らずこういう人は多いんじゃないかと思います

 

今現在は我が子による胎内DVにニヤニヤしながら尿漏れの危機と日々闘っています

胎児が食べたがっているとうそぶいてドーナツ一気喰いなどの蛮行も重ねました

君は今バレリーナじゃなくてママなんだよという言葉に甘えまくって欲望のままに食べまくっています

監督の部屋で事務作業やおつかいなどのお手伝いをしているのですが、その際に監督のお昼のお弁当を半分以上平らげたりもした

立派な盗賊である

 

立ち役やバーレッスンはちょこちょことしていましたが、お腹が大きくなり体中に肉がつくにつれ5番ポジションにいれるのがきつくなったり階段で疲れやすくなったりと徐々に体の変化を実感しています

尻肉と腰肉が邪魔で足があがらない!!!!

衣装が入らなくて衣装係さんに予備のホックを作ってもらうことの屈辱感といったら(今考えると貴重な経験だった)

あと2週間足らずで里帰り出産のため帰国するので寂しいような待ち遠しいような

復帰は年明けを目標にしているのでゆる〜く子育てしながら体を戻していけたらなあと思っています

すでに10キロ近く肥えているので臨月になった時どうなってしまうんだろうか!?

 

某バレエYouTuberが自身の動画内で「妊娠出産ができるのは超有名バレエ団の人だけ」(ハイパー意訳)と発言していたので、私も超有名バレエ団のスーパースターだったのかとポジティブに考えています

うちの劇場に限らずバレリーナは皆普通に出産して復帰してまた出産してるんだけどなあ

国にもよるけど、大体は国立劇場の雇用制度だったりで私立のカンパニーだったりとかで変わってくるんだと思います

産休育休はあるし子供のための手当もある

こればっかりは国やバレエ団のシステムによってまるきり変わってくると思うので彼らの意見が間違いという訳でもないです

 

うちの劇場はスーパーベビーブームが到来していまして、今シーズンは私が把握している範囲では9人が妊娠、うち5人がバレエからです

あとは人事部とかオペラとかだったはず

すでに3人は出産済み

とにもかくにもめでたい!かわいい!私も早く産みたい!!!

なんだかんだ毎年1-2人は産休で抜けるのですが今年は凄まじいです

私ともう1人がソリストでして、今現在私とその子しか踊れない作品があったりで今後どうすんだとか言われていますがそれは私たちの責任ではないので頑張って新しい人を育ててくれとしか言えない

ジゼル、コッペリア、タリスマン、バヤデルカ…

特にコッペリアとバヤデルカは今私しか主役経験がないので踊るチャンスですぞ!!!!

 

日本帰国後は体調次第で指導などしたいのでまたお知らせします

あと公演などもお誘いあればぜひ観に行きたいのでこちらもお知らせください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年ロシアに来てから今らへんの近況

前回のブログは日本めちゃ楽しかったウェ〜イからの夏休み明け2週間で白鳥全幕を!?で終わりましたね

 

なんの冗談かと思ったのですがやっぱり本当だったようで、休日も返上してリハーサルに明け暮れました

黒鳥は何年か前に踊ったことがあったしモスクワコンクールでも踊ったばかりだったので、オケ合わせを含めて3回しか練習しませんでした

出来栄えとしては…もちろんもっと時間があればもっと良くできたとは思います

なにせ2ヶ月弱ほとんどレッスンもせず日本で遊び呆けていたので、白鳥デビューを終えてからもしばらく体の調子が戻らなかったくらいです

また機会があれば今度はしっかりリハーサルをして踊りたいです

 

私、先生、先生、そしてあのミハイル・ラブロフスキー!

秋にラブロフスキー版ロミオとジュリエットの初演があったためブリヤートに来ていました

お世辞だろうけど、よく踊れているといってくださり、その後のロミジュリのリハの時もアドバイスや演技指導についてたくさんお話ししてくれました

 

 

白鳥の後はいくつかコンサートがあって、スパルタクのアダージョを踊りました

モスクワコンクールで踊るためにリハしていたので踊る機会があって嬉しかったです

あのイントロを聞くだけで心が震えて泣いてしまう…

現在の世界情勢的にあまり大声で言うことではないと思うのですが、やはりロシアバレエの黄金期であった当時のソビエトのバレエダンサーたちの踊り、作品は必ず後世にも残していくべき芸術だと思います

そもそも戦争と芸術や文化をあわせて考えるなという意見も、またその反対意見も私は理解できるのです

当時の冷たく苦しい時代があったからこそあの世代の偉大なバレリーナたちの踊りに魂が宿ったのだと思う

ロシアのバレエが9年間の学校教育、さらに教師になるための大学、そして何100人もの従業員を抱える劇場を当たり前にようにしているのも政府の支えがあってのことですし

今のバレリーナにその輝きがないというわけではありませんし、素晴らしいバレリーナはたくさんいます

ただ現在にも名が残っている伝説級のダンサー、振付家たちのほとんどがソビエト時代の人たちであるのも確かで、だいたいがワガノワ卒ですね

 

元来フランスバレエ信者の私がそう思うほど、バレエ界において必ず継いでいかなければならないとおもいます

 

話がずれた

 

ロミオとジュリエットの初演に向けての準備中はいろいろとしんどかったです

あまり書きたくないのでぼかしますが、やはり戦争関連の問題で劇場もゴタゴタしていました

 

その頃私は就労ビザの取得のための健康診断でなぜか性病検査にひっかかりブチ切れながら再検査を受けました

女性の身体の疲労度によって自分のもつ細菌が…とかいうのでなく思い切り性交渉によって感染するとかいうタイプのものだったので…帰宅後の彼との修羅場は…察してください…

投げましたね、手当たり次第

 

結局は他人の検査結果と入れ替わっていたというロシアンクオリティな結末でしたがそのせいで彼の体に青たんができたと考えると訴えたいくらいでしたね

彼も念の為に検査をさせられましたし

こういった間違いは新シーズンの時期に町中の外国人が大量で検査に押しかけるので、よくあることなんですね

この再検査の前日にハバロフスクから領事館の方が訪問してくださっていて、せっかくのお食事会だったのに食事制限のせいでお酒も飲めず

これなら食べられるかな?と配慮していただいて本当にありがとうございました

 

無事住民登録も就労ビザの手続きも終え、ロミジュリの初演も平穏な気持ちで迎えることができました

2年ほど前にネオクラシック作品としてロミジュリの初演をする、と監督から言われた時は心のどこかでネオクラシックじゃなくて古典がいいなあと思っていたので、今回古典中の古典のラブロフスキー版になって良かったです

その時に一緒にロミオとして踊る予定だったいつものパートナーはコンテなどの現代舞踊も上手なので余計にプレッシャーでした

 

ジュリエットやジゼルなどの恋に恋するような少女役は本来の性格はともかく自分に合っているとわかっているので、これからももっと役への理解や試したいものを深く掘り下げていきたいです

顔芸

お客様の中にも、私が踊る日をわざわざ選んでチケットを買ってくださる方々がいてとても嬉しいです

劇場の関係者も知人や親族に私が踊る日を観に行くようにとおすすめしてくれるときいて、本当にバレリーナ冥利につきます

ありがたい

 

 

ロミジュリのすぐあとは子供向けバレエの初演(また初演!)があったのでまたもや忙しかった

合間にドンキの公演もあり、初めて3幕の友人のVAを踊りました

最初の出の音取りをトチりましたがまあわからんやろ…

 

12月始めにはまたコンサートがあり、私はバヤデルカの影の王国のニキヤを踊ることに

劇場のプリンシパルダンサーの勤続何周年記念のコンサートで、そのダンサーとバヤデルカを踊るのは2回目でしたが、なにせ自分のコンサートなのでバヤデルカ以外にも5曲ほどパドドゥやアダージョを踊っていて私と踊る頃には疲労困憊といったかんじでした(あまり若くないし…)

さらに彼から風邪をうつされて本番私は発熱状態で踊ることに…

あんなにしんどい舞台は初めてだったかもしれない

ピルエットをするたびにめまいで視界が真っ白に

 

 

子供向けバレエ 雪の女王はブリヤートのバレエ学校卒業の振付家が作ったもので、初演はエカテリンブルクだったはず

私は結構お気に入り

ユーモアがあるしこまごまとした振り付けも面白いのでカウントなどは難しいですが子供向けにしては見応えあったかと

 

年末年始はいつも通りくるみ割り人形の公演

皆が初日踊っている間私は孤児院でくるみのアダージョを踊っていました

翌日の夜公演、翌々日にも昼に公演があったので少し疲れたのですが全て無事に終了、慌てて買い物や大掃除を済ませ新年を迎えました

 

 

新年明けからすぐにくるみを踊り、そこからは諸事情で公演を控えて自宅でゆっくりしています

なかなか思うように体を動かすことができませんが、今の自分にできることを考えて、オンラインバレエレッスンなどを始めてみました

まだ始めたばかりで右も左も分かりませんが、よければご参加ください

今のところバーレッスンの講座しか掲載していませんが、希望によってVAなどもみたいなあと思っているのでお気軽にお声掛けください

 

ストアカというところでレッスン希望の方をお待ちしております

システムがまだよくわかっていないのですが、Instagramやここでもメッセージかコメントしていただいたら誘導できますので

(始めたばかりでまだ講座公開申請中っぽいので受付ができるまで時間がかかるかもしれません)

 

 

 

 

私は今パルデア地方にいます

ニャオハ立ったけど可愛いしチューしてくれるしで最高でしたね!

 

ブログを半年ほど放置していたので何から書けばよいのかわからないため、これまでの出来事を箇条書きにだしつつ補足していくことにします

日本帰国のあたりは適当に書き散らします

 

 

・モスクワコンクール

→決選に進むことはできませんでしたがたくさんの経験を得ることができました

パートナーのケガや世界情勢など様々な事情により精神的に苦しんでいた時期でしたが舞台では楽しんで踊ることができたとおもいます

2次審査が夜グループだったので前日深夜に舞台リハだったのですが、突然朝グループに移動させられたりとか(朝グループは昼食後にリハーサル済み)ハプニングは多々ありましたが、他の劇場の知り合いや先生たちもサポートしてくださってとてもありがたかったです

決選に残れなかったことよりも出場者全員を招待してくれたボリショイのスパルタクの公演をみれなかったことが悔しいです

なぜ招待しているのに公演とリハ時間を被せた…?

 

・イルクーツクツアー

→この劇場にきて初めてのイルクーツクツアー

毎年来ていたようですが私が来てからはコロナだったり違うところに行ったりコロナだったりで私にとっては今回が初めてのツアーになりました

ここでは千夜一夜物語、白鳥の湖×2、タリスマン、アンガラの美女を公演しました

 

白鳥の湖では2幕コールドと3幕の花嫁候補を

4幕踊ったかもしれないけど覚えていないので多分踊ってないかもしれなくもないかもしれない

毎年なぜかツアーでだけ2幕コールドに立つので毎年一生懸命思い出すはめになる

人があまりにも足りない時はコールドに立ちますがやはりソロとコールドはやることがまったく違うので、頼まれればもちろん立ちますが、なるべく早めに知らせてくださいとお願いしています

頭があまりよくないので頭を働かせる時間が私には必要

 

確か初日はメイク道具をホテルに置いてきたことに気づくのが遅くて慌ててメイクさんにメイクしてもらった気がします

リハの後にホテルに帰るのをめんどくさがって劇場で寝てたんですね

 

タリスマンはニリチを

実はコンクール期間中からものすごく背中の調子が悪かったので無事踊れるか不安でした

タリスマン自体は個人的にそこまで体力のいる演目ではないのですが、全幕を通して難しいリフトが多いのでマッサージと鎮痛剤でしのいだはず

ヴァイユという役の男の子が急遽代役しかも初めてだったのでとてもかわいそうだった

ハマり役だと思うのでもっとしっかりリハの時間をとってあげたい

公演後、街でお客様が声をかけてくださって生の感想をいただけてとても嬉しかったです

↑ツアー中のバレエの写真、これ一枚しかありませんでした

相当しんどかったんだと思います

 

アンガラの美女はいつも通り最初の踊りだけだったはず…あと立ち役をした…?

 

たしかタリスマンの次の日に2グループに分かれてそれぞれの別の場所でコンサートをしたはず

私はオペラのソリストたちと合同コンサートグループだったのですが、床がつるつるすぎて当初予定していたネオクラ作品をキャンセルしてタリスマンのアダージョとコーダのみ踊りました

会館側がたくさんの御馳走を楽屋に用意してくださり、本番踊っている時以外ずっともぐもぐしていましたね

 

7月1日のアンガラの公演後、大急ぎでシベリア鉄道に飛び乗りウランウデに帰宅しました

なぜなら2日のお昼にウランウデから飛行機でモンゴルへ発つためでした!

3年ぶりの日本への帰国をなぜこんなギリギリスケジュールにしたのか意味不明ですが、ウランウデからモンゴルへの便とモンゴルから日本への便が絶妙に不便でして、それなら早めにモンゴルへいって観光しようということにしたんです

ウランウデの自宅には早朝着き、シャワーと洗濯を済ませて事前にしておいた帰国用の荷造りの最終チェックをすれば既に空港へ向かう時間でした

空港でPCR検査も必要だったので本当にドタバタ

(モンゴルへの入国には必要ないのですが、日本への入国には必須)

飛行機内でだされたサービスのビスケットを全て彼に貪り食われたりなどしている内にウランバートルに着きました

体感で1時間もないくらいでした

ウランバートルに着いてからは市内を散策したりバカデカ焼きうどんを食べたり怖いお寺に行ったりなどのんびりと過ごしました

↑このツイバンというモンゴル焼きうどん、すでに半分食べたあとなんですね

でもハチャメチャに美味しい

 

4日の早朝には空港で食事をとって満を持して東京へと発ちました

今回は彼を日本へ連れて行かなかったためウランバートルでしばしのお別れでした

春先から夏にかけて私がかなり忙しかったため彼のビザ書類に回す余力がなかった

 

4日のお昼ごろに東京成田へと到着、感動で日本に到着した瞬間に日本から帰りたくないと思ったことを今でも覚えています

荷物を引きずって都内に出て新幹線に乗るのを面倒くさがったためそこから夜18時まで伊丹行きの飛行機を待ちました

お店でおうどんを食べたりコンビニのお惣菜やお菓子をたくさん買ってベンチで一人パーティをしていたらあっという間に時間が過ぎました(喋るロボットにびびって綾鷹をこぼしたりなどした)

 

帰阪後は空港にて家族に出迎えてもらいお家でおそうめんを食べましたよ(ここで昼にうどんを食うという痛いミスを犯していた)

やはり何歳になっても家族が一番です

猫も最初はびっくりしていましたが徐々に慣れて私を思い出し忌々しいといった表情で私をみていました

3年間、自分にとってかなり濃く忙しくてありがたいながらも精神、体力ともに辛い時間を過ごしたので家族のいる空間でゆっくりと休めることが本当に幸せでした

 

もともとそこまで太っている方ではありませんが、ロシアにいる間は太ってもせいぜい2キロいくかいかないか程度なのに、日本に帰って即4キロ太りました

お母さんのご飯は世界一栄養がありますから

↑これは友人がUFOキャッチャーでとってくれたねことサンジきゅん

ロシアに連れて行きました!(ねこを

 

帰国後1週間大風邪をひいて声を失ったり猫がベランダから外へ抜け出し屋根に登ったりローソンで毎日豪遊したり女3人でコストコでアホほど食べ物を買ったのに一晩で食べ尽くしたりと楽しい2か月を過ごしました

バレエもあまりせず…

何度かユキバレエでレッスンを受けさせていただいていたのですが…

4キロの増量…

 

まさかロシア帰国後2週間で白鳥全幕を踊ることになるとはこの時の私は考えもしなかったんですね

↑小中の同級生が焼肉に連れて行ってくれました

楽しかった!

 

↑これまた違う同級生が作っているラーメン!

とても美味しいです

 麺やぼんち という名前で不定期出店しているので関西在住の方はぜひ!!職種は違えど昔からの夢を叶えるために頑張ってきた人は本当に尊敬する

 

 

楽しかった日本滞在もあっという間に過ぎ、帰国2日前に監督から電話で白鳥の件を知らされ、我が地元は川西能勢口駅のロッカー前で絶望していました

大量購入したお土産をロッカーに詰めて梅田に行こうとしていたところでした

 

出発当日は早朝PCR検査を受け、関西空港で母に行きたくないずっと日本にいたいとギャンし泣きながら縋りつき、ほな行かんかったらええやないかと言われながらもゲートをくぐりました

いい大人がゲート前で大泣き…

搭乗口でも泣いてましたね

 

 

なんやかんやあって今もまたロシアにいます

今シーズンのバレエについてはまた次の記事で書こうと思っています

今のところ白鳥の湖、ロミオとジュリエット、ドンキのバリエーションくらいかしらデビューしたものは

 

また半年あとにならないうちに書きますね

 

ねこと母のおむすびべんとう@飛行機

いつも帰国時と出発時に母におねだりして握ってもらっています 

泣きながら食べました

なぜか私とともに1キロ太った猫

一緒におやつ食べまくりました

 

友人宅にて徹夜で食べ散らかしつつフォルガイズしました

すごく幸せそう

 

自分の考えです

アルセウス、戦闘中もポケモンの周りを走り回れるのが楽しすぎてその場から離れすぎて戦闘終了してしまう

 

先日までバイカル湖の北の地方へど田舎ツアーに行っていたので、昨日今日と家でほとんどなにもせずに寝腐っています

3日間で8回のコンサートというスケジュールだったのでせっかくの大自然を満喫することもなくウランウデに帰ってきました

1回目のコンサートの後次の場所へ移動する直前になんとか撮った写真

実は2年前にもここへきている

見渡す限り雪景色というかこれは凍ったバイカル湖です

今年は凍るのが例年より遅かったらしいです

 

 

 

昨今の社会情勢については、インスタグラムの方にも書いた通りあまり表立って意見をするつもりはありません

現在の状況について情報発信などするつもりもないし、なによりも自分の生活を優先しているので不謹慎だったり危機感のない無関心な人間だと思われるかも知れません

ロシアに残る選択をした人の中にもそれぞれの理由があるということだけわかっていただけたらなと思います

現地人と結婚関係にあるとか、またはその予定があるとか、仕事のことだったりとか、おそらく当事者にならないと理解できない問題だと思います

特にバレエ関係者ですと日本でバレエの仕事をしていくことがどれだけ難しいかよくご存知のはず

結婚についても、今この状況でお互いの国でまったく異なる書類を揃えて手続きができるのか…とか

その選択をした上で、現在の自分の身の置き方はこうするべきと判断しています

どちらにも偏るつもりはありません

選挙権もなければ永住権もない私がロシアに住んでいる状況で何かを主張することはあまりにも無責任かつ危険な行為であると考えているからです

日本や違う国にいる人がデモや主張をすることとはまるで訳が違うと思っています

 

上に書いた通りあまりこの件について発言するべきではないと思っているのでこの辺りで控えようと思います

劇場から禁止令がでているとかでなく、あくまで私自身の考えです

もちろん、日本に帰国するという選択をした方の決断と勇気の裏にたくさんの葛藤があったことも痛いほどに知っています

私のように既に成人してこちらで生計を立てているのと、未成年で親御さんからの仕送りで生活しているのとではまず前提が違うし、第一に親御さんの決定に従うべきだとも思っています

 

外務省や領事館の方々も日々航空便の情報やそれに伴う各国のコロナに対する現地での対応などを発信してくださっています、心から感謝いたします

皆様もなるべく、一日のうちにほんの少しでも心を落ち着ける時間をとってください

外野がヒステリックに騒ぎ立てて良いことなんてひとつもありませんし、かえって自分とお互いの心に緊張を与えあってしまい、結果疲弊して傷ついてしまいます

(私の同居人は初めの頃に毎晩睡眠薬を服用していましたがそれでもやはり睡眠の質は悪く、日中常にいらいらと緊張した状態で過ごしていました)

 

なにかを発言、発信するまえにまずは一呼吸おいてからというのはこのインターネットという場所では古来より戒めのように守るべきルールだったはずです

支援や情報提供などは賞賛に値するとても素晴らしいことですが、その陰で自分自身の心をおざなりにせず、消耗してしまわないように大切にしてあげてくださいね

 

 

劣化した女

なんか下手になったと先生に怒られてます

ぐええ

 

つい最近バヤデルカのデビューがあったのですが、いつもと違う先生方とリハーサル、準備をしました

無事バヤデルカが終わり、くるみ割り人形のリハーサルが始まったのでまたいつもの先生方と練習を再開したのですが、とにかく怒られが発生している

前はこんなに下手じゃなかったとかなんで劣化しているのとかけちょんけちょんです

凹むぅ〜しょげるぅ〜いじけるぅ〜

これ以上劣化しないように引き締めていきます

そもそも非ィアンディオールすぎて泣いています

ひっこぬいて嵌め直してみるとかどうでしょうか

 

バヤデルカはもちろんたくさん改善点があります

最初にリハーサルしていたパートナーが怪我で踊れなくなり、急遽代役とリハーサル、次の日にはその人が高熱をだしてしまいまた新しい代役がくるという目まぐるしい日々でした

一人目の代役の時点で残り2週間もなかったので

また踊りたいです

 

バレエ団によると思うのですが、私の劇場だとだいたいは人によって先生が決まっていると思います

ソリストだとその先生の教え子だったり、役によっても変わっている気がします

コールドは変わりません

私はもちろん自分が一番長く関わっている先生方が好きだけど、基本的に劇場の先生方は皆好きなので誰とでも嬉しいです

人によって言うことも違うけど

 

 

くるみ割り人形はマーシャ(日本だとクララがポピュラーですね)を踊り始めて3年目?なのですが、実は年内に踊るのは今年が初めてです

一年目は足首のけがをしてしまい、ルルベで立つことが出来ず断念

怪我を治し切らないまま年明けに踊りましたがズタボロでしたので記憶から抹消しています

子供用にバリエーションをカットしていたのもあります

あんなに痛い思いをして踊ったのになんの達成感もない舞台は初めてで、この先これ以上ないことを願います

 

2年目はちょうどコロナの流行り始めで、それでも年末にくるみ割り人形の公演をするとのことで準備をしていましたが、同居人がコロナに罹ってしまい私も道連れで自宅隔離になりました

彼は酸素の吸収率が低い?なんだか説明しにくい、とにかく入院するほど重症でしたが私は家でキレ腐っていました

うーん、ど畜生

私は早い段階で陰性とわかり、感染者本人は入院しているので隔離しなくてもいいじゃないかとブーたれていたのを覚えています

彼は年末ギリギリに退院、私は年明けにまた踊る予定でしたが舞台の修理だかコロナの蔓延だかで延期、結局2月なかばに踊りました

 

書き忘れていましたがブリヤートでは旧正月も祝うので2月に公演があったはず、ロシアではクリスマス=お正月なので年明けもくるみ割り人形の公演があります

 

3年目の今年はようやく年内に踊れそうです

やはりくるみ割り人形は子供向けなのもあって昼公演と夜公演、合計13回あるのかな

私は1日目に25日の夜におどります

クリスマスの夜に踊れるのはなんとなくテンションがあがりますな

年内と年明けの合計で3回踊れば良いのでとても楽なのも良い

私はマーシャ以外踊らないのでサボっている気分にもなりますが

コロナ以外にも風邪や怪我が多い時期なので、とにかく皆が健康で無事に踊りきって年を越せますように

 

皆様もお身体を大事になさってください

 

 

最近またワンピースにハマっており、今更ローさんの魅力に気付いたのでとてもしんどい

数年前はローさんのキャラソンでゲラゲラ笑ってたのに今や頬をポッと赤らめてしまう始末(でもトラファルガールームへようこそ(キリッはやっぱりやばすぎる)

昔はタイプじゃなかったキャラクターにハマると、つくづく歳をとったなあと思います

ていうかあいつもう年下やん

咽び泣いています

 

 

 

コロナの影響で日本への帰国がどうとかの話

コロナについて語ろうと思います

一個人の意見なのでこれから書くことが正しいことではありません

なんとはなしに適当に読んでくださると嬉しいです

僻地のブログですので炎上なども起こりにくいのですが、対の意見の方の気分を害したくはありませんので大量の予防線を張りつつ書いていきます

 

 

そもそもこの冬に一時帰国するつもりがなかったのであまり日本のニュースはみていないのですが、最近のSNSでよく嘆いている留学生や海外在住の方を見かけます

ワクチンをまだ接種できていない未成年に関しては本当に気の毒だと思っています

 

それ以外の海外で働いている成人済みの方々、日本に帰国する際の隔離免除が無くなった!などと騒ぐのはいかがなものかと思っています

ワクチン接種済みであろうがなんだろうが新規株が出現した以上当たり前の措置ですし、そもそもそれ以前から頻繁に出入国を繰り返している方も多く、(コロナの影響で劇場が閉鎖されたので日本に一時帰国、多少落ち着いたので劇場に戻る、夏休みだわーい日本に帰る!などの繰り返しが多いように見受けられます)なのでただ単に自分にとって不便だから騒いでいるようにしか見えません

ここには2年半日本に帰れていない負け組の僻み根性が入っています

憐んでください

ヨヨヨ…

 

気持ちはものすごくわかります

私も結局ここロシアのワクチンスプートニクライトを接種してしまいましたが、できれば日本で受けられるワクチンを望んでいました

その理由は

・日本で認可されているワクチンだと帰国時の隔離がいくらか免除される

・副反応などで万が一の事態が起きた場合、言語や書類など対処しやすい故郷かつ日本の家族のもとでいろいろなことを判断したかった

・やっぱロシアの薬ってこわいやん?

 

といった感じです

もちろん私もめちゃくちゃはちゃめちゃに日本に帰りたいしできることなら滞在期間中めいいっぱい日本を味わいたいしあっちこっちで遊び回りたいです

そんな我々にとって隔離期間を短縮できる認可済みのワクチンはあまりにも魅力的

ただこちらはあくまで日本への入国に限ったメリットですし、現時点でロシアを生活の拠点としている時点であまり旨味はありません

ロシアは現在ショッピングセンターやカフェ、劇場などはワクチン接種済みか半年以内にコロナに罹った証明書かQRコードがないと入ることができません

ゆくゆくは劇場で働くこともできなくなるかもと信憑性の低い脅しもありましたが

 

劇場での仕事もあるし、実際問題日本でアメリカ製のワクチンを接種したところでこちらでの生活に対するメリットがほぼないんですね

もちろん一番の目的であるコロナに対する予防はできるのでしょうが

ロシアで認可されていなければ人権がないも同然…

頭が悪いので難しいことに関してはじんましんがでるのであまり考えられないのですが、ロシアと諸外国の関係性上、今後外国製のワクチンがロシアで有効になるとも考えづらいですし

 

それ以下の理由は万が一億が一、接種後に命に関わるほど副反応が起こってしまったら、といった場合の懸念ですね

あとロシア人が信用していないことなら定評のあるロシアの薬は単純に怖い

尻尾生えるかも!とかふざけて言っていました

今現在接種から2週間経過しましたがまだ生えていません

 

 

自分が感染するリスク、他人に感染させない、ロシアで生きる上でのことを考えて私はスプートニクライトを接種しました

今の私の望みは来年夏には状況が安定して一時帰国ができること、その際の隔離期間は受け入れます

それが現状私のできることだと思っています

もちのロンで辛いですけど

必要ですし

入国さえさせてくれるのであれば受け入れましょう

めっちゃ嫌ですけど

滞在費くらいちょっとは色つけておくれよぉとも思っていますけど

入国ができればいいんです

家族に会いたいです

そのためなら隔離だってなんだってやります

私はニートの才能があるのでネット環境さえあれば寝る間も惜しんでゲームやネット徘徊で過ごすことができます

滞在費によって日々減っていく預金に発狂するモンスターが生まれることになりますが

 

 

 

日本国民である私たちが故郷に帰国することに制限されなければならないのか、という気持ちはもちろんわかります、痛いくらいに

ただその故郷の島国に住む方々にとって海の向こうから帰ってくる我々はウィルスの運び屋も同然なんです

外国人であろうが日本人であろうがどこのワクチンを接種していようがなんだろうが皆平等にウィルスを持ち込む可能性を持っているんです

普通に生活しているだけで新規株やコロナだけでなくいろんな可能性があるでしょう

ちょっとだけ我慢しようよぉ〜うお〜んオウオウオウオウ…

入国できない!は当然キレていい

隔離免除ないなった!おこ!は確実に見当違いだと思う

 

大前提として私は既に2年半日本に帰れていません

ある種悟りの境地に至っており、通常の思考回路ではないことを明記しておきます

この世界の状況を見て自由に国と国を行き来することができると思っている方もやはり幸せ思考回路だとも思います

 

色んな人に嫌われたくない怒られたくないという臆病者の気持ちがしょうもない小ギャグを度々生んでいますが、本体はかなり怒っています

日本に帰りたいという気持ちは皆同じです

文章がいつも以上に散乱していますし結局何が言いたいのかもわかりません

自由に国を行き来している人への妬み嫉み僻みでもあるし、隔離期間の滞在費くらい助けてくれやという訴えでもあります

地方住みに人権はナイ…ってコト!?

 

あとワクチンや入国についての制限に関して誤ったことを書いていましたらすみません

最初に書いた通りこの冬に帰国するつもりがそもそもなかったので流し気味でニュースを見ていました

 

元の世界にとまでわがままは言いませんので、世界がこれ以上混乱しないことを願います