ブログです

ロシアでバレリーナをしている人の食事記録のブログだったけど気分でいろいろ書くことにします

近況と今後のこと

トウシューズを履かなくなってから4ヶ月ほど経ちました

正月明けのくるみ割り人形が主役として踊った最後の舞台になります

ちょうど妊娠3ヶ月に入った頃で、体調もよかったのでその後のロミジュリも踊ろうとリハもしていたのですが医者と監督にゴリゴリにしばかれて辞退することに…

今考えるととんでもないことをしている

自宅にいる時だけつわりがあるという特殊体質だったので劇場から離れたくなかったんですね

12月30日にくるみを踊り31日は家でずっと料理をしていたのですが作りながらゲロゲロしていたので例年よりも2倍の時間をかけてしまいました

それが職場にいくとまったくつわりがなくなるので家にいるのが苦痛でしょうがなかった

妊娠はなによりも自分が望んだことなのに、分かりきっていたのにしばらく踊れないということが想像以上にストレスでイライラする自分にまた嫌悪感を抱いたりと、ありがちなことは大体経験しました

胎動をまだ感じられない初期の頃、生きているのか不安で泣いたり、彼に(夫というとなんだか気恥ずかしい)あなたにはわからないでしょうねえ!と暴れて八つ当たりして一晩中寝かせないで文句を言い続けたり(今思うとこれが一番重罪)、それなのに毎日レッスンを続けて結局私は我が身が一番かわいいんだとまた自己嫌悪したり…

バレリーナに限らずこういう人は多いんじゃないかと思います

 

今現在は我が子による胎内DVにニヤニヤしながら尿漏れの危機と日々闘っています

胎児が食べたがっているとうそぶいてドーナツ一気喰いなどの蛮行も重ねました

君は今バレリーナじゃなくてママなんだよという言葉に甘えまくって欲望のままに食べまくっています

監督の部屋で事務作業やおつかいなどのお手伝いをしているのですが、その際に監督のお昼のお弁当を半分以上平らげたりもした

立派な盗賊である

 

立ち役やバーレッスンはちょこちょことしていましたが、お腹が大きくなり体中に肉がつくにつれ5番ポジションにいれるのがきつくなったり階段で疲れやすくなったりと徐々に体の変化を実感しています

尻肉と腰肉が邪魔で足があがらない!!!!

衣装が入らなくて衣装係さんに予備のホックを作ってもらうことの屈辱感といったら(今考えると貴重な経験だった)

あと2週間足らずで里帰り出産のため帰国するので寂しいような待ち遠しいような

復帰は年明けを目標にしているのでゆる〜く子育てしながら体を戻していけたらなあと思っています

すでに10キロ近く肥えているので臨月になった時どうなってしまうんだろうか!?

 

某バレエYouTuberが自身の動画内で「妊娠出産ができるのは超有名バレエ団の人だけ」(ハイパー意訳)と発言していたので、私も超有名バレエ団のスーパースターだったのかとポジティブに考えています

うちの劇場に限らずバレリーナは皆普通に出産して復帰してまた出産してるんだけどなあ

国にもよるけど、大体は国立劇場の雇用制度だったりで私立のカンパニーだったりとかで変わってくるんだと思います

産休育休はあるし子供のための手当もある

こればっかりは国やバレエ団のシステムによってまるきり変わってくると思うので彼らの意見が間違いという訳でもないです

 

うちの劇場はスーパーベビーブームが到来していまして、今シーズンは私が把握している範囲では9人が妊娠、うち5人がバレエからです

あとは人事部とかオペラとかだったはず

すでに3人は出産済み

とにもかくにもめでたい!かわいい!私も早く産みたい!!!

なんだかんだ毎年1-2人は産休で抜けるのですが今年は凄まじいです

私ともう1人がソリストでして、今現在私とその子しか踊れない作品があったりで今後どうすんだとか言われていますがそれは私たちの責任ではないので頑張って新しい人を育ててくれとしか言えない

ジゼル、コッペリア、タリスマン、バヤデルカ…

特にコッペリアとバヤデルカは今私しか主役経験がないので踊るチャンスですぞ!!!!

 

日本帰国後は体調次第で指導などしたいのでまたお知らせします

あと公演などもお誘いあればぜひ観に行きたいのでこちらもお知らせください